2月24日オープンフォーラム「ネット時代のメディアとジャーナリズム」に行ってきた(神原さんの隣)。
プログラム:
18:30-19:00 主催者あいさつ・日本経済新聞社新サービスのご紹介
18:50-20:30
パネルディスカッション「ネット時代のメディアとジャーナリズム」
パネリストは以下の通り。
・小池良次氏(ITジャーナリスト)
・高広伯彦氏(スケダチ|高広伯彦事務所/ブログ「mediologic.com/weblog」)
・津田大介氏(メディアジャーナリスト)
・徳力基彦氏(アジャイルメディア・ネットワーク社長)
・椿奈緒子氏(cybozu.net CEO/ブログ「椿ブログ」)
・藤代裕之氏(ジャーナリスト/ブログ「ガ島通信」)
・野村裕知・日本経済新聞社 デジタル編成局長
(司会は日本経済新聞社 編集局産業部編集委員 小柳建彦)
詳細は
http://nikkeidigitalcore.jp/
新しいネット事業「日本経済新聞電子版」(Web刊、3月23日創刊)を説明。きびしいツイートが並ぶ。
小生ツイート『「月4千円(紙とってると+千円のみ)・・無料でもある程度読める。日4-5回編集しなおす、関連記事を示す・・プロのセンスを問う。各読者の興味に応じて記事を推薦。 #mf224 価格に工夫が欲しい。紙に+αはあるが、これを買う決定打が欲しい。』
日経さんには頑張って欲しい応援したいという気持ちと、まだまだこれからだなという建設的な批判が両立。どうしても既存事業・組織の引力が働いているが、事業「転換」として延長でなく不連続な事業デザインが望まれる。
論客オールスターズのパネルでは辛口のコメントが多かったが、本質的な議論がしばしばみられた。道中、日経の組織的な課題にも言及されたが、理論的に描けても、実際にやるのは人なので、これが一番のチャレンジでしょう。
感じたのは、誰に、何を、どのように、という設計が必要ということ。とりあえず始めるという位置づけなのでしょうが、これからのリ・デザインが大切。
小生ツイート『小池さん「断片化した世界で公約数の紙面・・こうした米メディアは敗北。」インタラクティブ性や読者がeditorial、ブログなどに使う他、課題ありとのこと。 #mf224 つまり紙を電子化した段階にすぎず、日経電子版ははじめの一歩で、これからに期待ということかと。』
顧客ターゲットやユースケース(顧客価値)を設定せずに、広くあまねくでは難しい。ネットのサービスなので、なおさらこの辺が重要になる。
椿さんも、従量課金なんてNO、効率的に提供などWays(ユーザーの利用法)を、便利=Lifehack(ユーザーのベネフィット)を、と言っていたが、同意。
小生ツイート『小池さんの専門性の高いプロの記者がいない・・日経野村さんは取材範囲の広範さで応えた、ような感じか。高広さんは、記事でなく、新聞を読む習慣であり、ユーザーへの価値がポイント。徳力さんはネット報道メディアとくくる問題を指摘。 #mf224』
「新聞を読む習慣」のように新たな習慣づくりができるか?ネット報道メディアでない新たなサービス化ができるか?が、問われるだろう。
拙著「エコシステムマーケティング」でもファン作りを強調したが、津田さんが言う「情報のファンクラブというビジネスモデル」といった切り口もある。
小池さん「ネットは超デフレ」、徳力さん「skypeはRPE(revenue per employee)が指標」など、売上・利益をどうするかは、やまない課題。
しかし、商売気のなさも指摘された。
高広さんが指摘する、記事が決まってから広告枠が決まる日本(米国は逆)・・これでは広告売れない、買いやすいサイズが欲しい・・メニューが乏しい・・これは商売の基本の話だ。日経「紙面で広告と記事は互いに自治権で別々できた」とのこと。
問題提起を受けて、ニッチ=ネットで調べるといった行動が多いこともある。ネットや紙がバラバラでなく、組み合わさることもポイント。
記名記事化して欲しかったとの声も(米国では、記者が自分の名で食っていく時代)。
こうした基本的な面の革新が必要だろう。
ワイドショーとかは新聞から話題を選んで取り上げているとか、存在意義の大きなもの。生まれ変わりが成功すれば、社会のためにもなる。
いずれにせよ、ネットは進化し、人の行動は変化する。いまベストの新事業デザインであっても、変わっていかねばならない。そう考えると、不完全だがこれからよくしていくのでよいと考えればいい。
その時のポイントは、小生が博士論文や拙著で書いたようなopportunity recognitionのフレームワークをもって、新事業開発に臨むことだ。まだそれが弱い印象を受けた。
もっとも、今回のようなフォーラムで声を聞いたのはプラスだし、さらに本腰を入れて外の視点や知恵を活用してもらいたいものだ。
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