「インターディペンデントな生き方実践ガイド」を読んだ

勝間和代著「人生を10倍自由にするインターディペンデントな生き方実践ガイド 「自立」〈インディ〉から「相互依存」〈インタディ〉へ」ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/12/10)¥1,575、280ページ を読んだ。もっとも昨年初めに買って読んだのだが、311でブログに書きそびれてしまったので、遅ればせながらここで。
○アマゾン→ http://amzn.to/AayYH9Link
アマゾンの内容紹介には、

『インディでいこう!』(携書版『インディペンデントな生き方実践ガイド』)から5年。
数ある勝間和代の本の中でも、これは、まさにひとつのターニングポイントを著したものであると同時に、
いま、地球でもっとも新しい生き方を提案するものでもあります。
「インタディ」というのは、インターディペンデント=相互依存ができている人のこと。
インディペンデント=自立している人をさす「インディ」と同様、勝間和代の造語です。
人と、上手にまわりと調和している人との違いが、集約されています。
やっぱり人はひとりでは生きていけない。だから、自分が属する組織体、会社、学校、家庭、国家の中で、
いかにして、自分の能力を最大限生かしていけるかを考えていくことが大切になります。

とある。

『インディでいこう!』(これは著者からいただいた)からの変化というタイトルで興味をもったのだが、前作からの転換というより、著者が「わたしのひとつの集大成」と言うようにholistic=全体観をもって著者のメッセージを編集し直したという印象。

なお本書は、昨日書いた平野敦士カール著「パーソナル・プラットフォーム戦略」とも通じるテーマだ。
平野さんの本は、「自分をいろいろな人が集まる〈場〉」すなわちプラットフォームにする、それには「相手のためになるもの」を提供することが必要と説いている。
昨日と繰り返しになるが、拙著「エコシステム・マーケティング」で紹介したエコシステム戦略の基本と呼応している。他の力を必要とするときは、自らの存在意義やアイデンティティーが肝要であり、自らと他の組み合わせで関係者がwin-winとなることが求められる。
つまり、相互依存のためには、自らがしっかりしてないと関係が発展しないのだ。

本書では、インタディのために、イマジネーション、タフなこころ、学び続ける、ことを説いている。
特にイマジネーションを取り上げた点は的を射ている。小生は、ときどき「手かざしで」とか冗談で言うのだが、インタディとなるには相手を察することが起点となる。これがあれば選択もできる。
社会人になったばかりのとき、ミーティング後にクライアントが考えていることを先輩が察しているのをみて驚き、試行錯誤で一所懸命にその技を習得しようと何年も根気強く努めたのを思い出す。その習練があってこその現在の自分だと思う。
本書は、そんな小生の経験を一部解説しているような気もした。

311以降、きずな、人のつながり、が注目・重視されている。本書はその前に出たものだが、エコシステム、プラットフォーム、インタディ、と何と呼んでもいいが、このテーマはますます大切になっていくだろう。



<マインドマップまとめ>
・人生山あり谷あり|人生を10倍自由にするインターディペンデントな生き方実践ガイド (勝間和代) Link

<参考 書評>
・マインドマップ的読書感想文|【相互依存】『人生を10倍自由にするインターディペンデントな生き方実践ガイド』勝間和代Link
・ありがとさんきゅっ♪v(*'-^*)^☆|『人生を10倍自由にするインターディペンデントな生き方』にありがとさんきゅっ♪Link

— posted by 本荘 at 11:15 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

「パーソナル・プラットフォーム戦略」を読んだ

平野敦士カール著「パーソナル・プラットフォーム戦略 自分をプラットフォーム化する仕事術」ディスカヴァー携書[新書]、256ページ ¥1,050 を平野さんからいただいた。
○アマゾン→ http://amzn.to/xMVZQHLink
本書は平野敦士カール著『1の力を10倍にする~アライアンス仕事術』(ゴマブックス2008)を大幅に加筆修正したものとのことだが、ずいぶんよくなっている印象。新書版でコンパクトだが、読み応えある内容。

主題は、「自分をいろいろな人が集まる〈場〉」すなわちプラットフォームにするということ。
情報、仲間が集まる「場」を作るには、「相手のためになるもの」を提供することが必要であると説いている。
拙著「エコシステム・マーケティングLink 」でエコシステム戦略の基本を紹介したが、その論と呼応している。他の力を必要とするときは、自らの存在意義やアイデンティティーが肝要であり、自らと他の組み合わせで関係者がwin-winとなることが求められる。これは個人にもあてはまる。

一般的なテーマであり、誰しも読者となりうる内容が詰まった本だ。もっとも、知的にハイブローな著者ゆえか、普通の人がすらすらと流せる読み物ではない。「目指せ、ひとり社長」と著者が唱え、「何が起きても生きていける人間に!」というコピーにあるように、本書は意欲的な方に向けられたもの。新書で分かりやすい形式に工夫してあるが、ガッツリ書いてある。
もう正月は過ぎたが、知的読み物としてはよいだろう。


<マインドマップによるまとめ>
・マインドマップリーディング 〜主体性を持って読書しよう!〜|自分で「場」を作り出し、成果をあげる【パーソナル・プラットフォーム戦略】【平野敦士カール】Link  

<参考:書評>
・ビジネス書のエッセンス|「ひとり社長」の時代に備え、自分を「プラットフォーム化」していこう!『パーソナル・プラットフォーム戦略』(平野敦士カール著)Link
・mocchilog(もっちろぐ)|『パーソナル・プラットフォーム戦略』 平野敦士カールLink
・読書手帖|『パーソナル・プラットフォーム戦略』平野敦士カール・著Link

— posted by 本荘 at 04:40 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

「Googleの脳みそ―変革者たちの思考回路」を読んだ

三宅伸吾著「Googleの脳みそ―変革者たちの思考回路」日本経済新聞出版社 を読んだ。383ページの力作。分厚いだけでなく、十分に濃密な内容。と言っても夏に出てとうに読んだものだが、改めて昨年の注目作の一つとして紹介。

なお、グーグルの本ではなく、グーグルの例も一部引き合いに使いながら、日本の「マインド」と「仕組み」、つまり体制、構造、カルチャー、パワー(権力や圧力)、行動、発想などについて論じ、社会と個人のブレークスルーを喚起する書だ。
著者の日本経済新聞編集委員の三宅伸吾氏は、2007年に「市場と法 いま何が起きているのか」を著しており、本書も法の視点からの記述が多い。
○アマゾン → http://amzn.to/rBUu9OLink
アマゾンにある内容紹介:
日本社会に元気を呼び戻す「マインド」と「仕組み」を探ったものです。
日本に欠けているものは「社会に良いことなら、許可をとろうと思う前にまずやってみる。もし、文句を言われたら、そのときに謝ればいい」という正義に裏打ちされた覚悟(Googleの脳みそ)と、自律した個人の成長と企業家の背中を押す「やる気システム」です。
最終第8章では、批判ばかりでなく、我々1人ひとりがまず身の回りから「変革」を起こし、自縛主義を吹き飛ばして、子供たちに明るい社会を受け渡すための方策を提言しています。具体的には整理解雇の規制緩和、コンプライアンス委員会の廃止、フェアユース制度の導入、ネット選挙の解禁、投票価値の格差解消、「おしんルール」を創る、「財界タイガーマスク」は素顔で行動する、競争・市場・格差の意味を教える、自分の脳みそで徹底的に考える、壮大な夢を語る−−ことです。日本の「10の解毒剤」=「元気なニッポンヘの処方箋」です。


ともすると、暗黙の前提として考えることを放棄、あるいはあきらめていることを、正しく整理して理解することで、全体像と課題をつかみ、自らのポジションを定めることためのガイドとすることもできるだろう。

個別の製品やサービスに没入しがちな起業家(ベンチャー、大企業、社会ほか広い意味で)も、マクロをみて行動することの意義が、本書からみてとれる。世界を変えるイノベーションを目指すからには、世界がいかなるものか、その市場の実態とそれを変える本質をみることも大切だ。

なお、小生は理科・算数が好きな少年だったが、規則や法はなぜこうなのかとよく疑問に思ったものだ。しかし、ルールはルールといった答えが主で、しょせん人がこしらえたもので自然の摂理とは別物だと思っていた。
もちろん法治国家である日本では、法を守るのは当たり前のこと。しかし、新たに世のためになるルールをつくるよう、活動するのは価値がある。ヤマト運輸しかり、よい先例はいくつもある。311で、その認識は全国に共有されたことだろう。正しいこと、よいことが優先であり、それにそぐわないルールは変える、止める、といったアクションが待ったなしなのである。
世のため、世をよくするための勇み足は歓迎。それが個人・企業そして地域・国をイノベーションへと前進させる。

<参考書評ブログ>
生命保険立ち上げ日記|【書評】Googleの脳みそ http://blog.livedoor.jp/daisuke_iwase/archives/4179728.htmlLink
【続・書評】Google の脳みそ http://blog.livedoor.jp/daisuke_iwase/archives/4190224.htmlLink

— posted by 本荘 at 11:39 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

「発信力の鍛え方」藤代裕之著を読んだ

藤代裕之著「発信力の鍛え方 ソーシャルメディア活用術」 PHPビジネス新書 を読んだ。

ジャーナリスト、ブロガー、メディア研究者の藤代さんは、元徳島新聞記者の経験を有する。
(早稲田大学ジャーナリズムスクール非常勤講師。ボランティアインフォ・アドバイザー、日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)代表運営委員、WOMマーケティング協議会ガイドライン委員会委員長でもある。)
○ガ島通信 http://d.hatena.ne.jp/gatonews/Link  
○ツイッター @fujisiro http://twitter.com/#!/fujisiroLink

著者はソーシャルメディアに長けたオールド・ジャーナリズム経験者かつ大企業出身者だ。このありそうで希有な組み合わせが本書を特徴づけている。ジャーナリスト視点からの基礎を分かりやすくまとめ、それをソーシャルメディアという新たなプラットフォームに展開する術を説いている。
○アマゾン → http://amzn.to/uOcmamLink
○アマゾンの書籍紹介の一部:
ソーシャルメディアは、あなたのビジネスパーソンとしての可能性をぐんと広げるためのツールなのである。
本書では、「個人が不特定多数の人々に思いを伝え、つながることができるメディア」としてのソーシャルメディアを最大限活用すべく、情報の収集から発信までのノウハウを徹底解説。


つまり、ビジネス上どうソーシャルメディアに取り組むかが構造化されて記されている、いわば教科書だ。一部の学校で必須副読本に指定されているのもうなづける。一般のビジネスマンにも、手軽に読めて、役に立つ内容と言えよう。研修用にもいいかもしれない。

読んでみると、ソーシャル時代のイノベーションというより、情報発信やコミュニケーションの基礎の力が問われているな、という印象。

小生も丸の内ブランドフォーラムほかでソーシャルメディアの活用について相談を受けたり議論することが多いが、コミュニケーション力、もっと言うと人間力というかコミュニケーションの基礎となる人間性が鍵となる。別の言い方をすると、企業が顧客と対話するときにどういう関わり方をするか、コミュニケーションをするか、という当たり前がしっかりしていることが前提となるが、必ずしもこれが十分ではない例がみられる。そういう点にこころあたりのある企業・ビジネスマンは、本書を読んでいいのではなかろうか。

もっとも、教科書としてよい本だが、クリエイティブ=独創的にやろう、あるいは個人的にライトユーザーとして使おうという向きには沿わないだろう。ちゃんとセオリーを一度は勉強したい人向きだ。

なお、藤代さんとはしばしば意見交換する間柄(マジメさと、けっこう自由な見方の両面をお持ち)で、本書も手渡しでいただいた。

<参考書書評ブログ>
http://ameblo.jp/arain0530/entry-11035363102.htmlLink
http://suehira.me/2011/12/14/1598/Link
http://d.hatena.ne.jp/gatonews/20111011/1318345020Link

— posted by 本荘 at 10:00 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

「地域活性化のマーケティング」を読んだ

「地域活性化のマーケティング」古川一郎編集、有斐閣、¥2,520、294ページ を読んだ。
アマゾン → http://amzn.to/tVESLtLink
アマゾンでの内容紹介:
地域を「売り込む」発想法とは?
過疎・高齢化などに苦しむ地域も,マーケティングの考え方をふまえて“経営”すれば,活力を取り戻せる! 「マーケティング大賞」受賞ケースを中心とした優れた事例の分析が示す,その要訣とは。人任せでなく,地域を何とかしたいと願う人へのヒントとエール。

小生も、鯖江、八戸、佐賀など、そして被災地に訪れ、地域活性化の一助となればといくつか活動をし、NPO設立などにもつながっている。
地域活性化は容易ではない。そもそも簡単でないことに加え、中央も現地も「あきらめ」ている人が多いのである。
しかし、地域にはそうした人々が気づいていない・見過ごしている「よさ」がある。これに、「人」の力と、マーケティングなど「知」を組み合わせることで、革新=イノベーションが起こるのである。
先日、知人のある旅行本の出版社社長は、国内旅行のポテンシャルと面白さについて熱心に説いていた。小生も同意。海外旅行よりも味わい深いのだ。

本書には、徳島県上勝町の葉っぱビジネスで有名な「いろどり」など、バラエティに富んだベスト・プラクティスの7事例が集められ、マーケティングの専門家による解説が付されている。

地域の元気なくして日本の元気ナシ。意義ある本だ。でもやらねばならないことは、勉強した上での行動。やってみようという気力とヒントが得られる書だ。

なお、古川先生とは丸の内ブランドフォーラムほかでご指導いただき、また共に学び合う間柄であり、本書も贈っていただいた。

— posted by 本荘 at 07:45 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

本荘修二
  • 本荘修二:
  • 本荘事務所代表、新事業をはじめ経営コンサルティングを手がける。多摩大学(MBA)客員教授。また、NetService Ventures Groupアドバイザー、広域渋谷圏クリエイターマッチングLLP代表、一柳アソシエイツ・レジスタードパートナーほか企業アドバイザーを務める。ボストン・コンサルティング・グループ、米Computer Sciences Corp.、CSK(会長付・グループ戦略室マネジャー)、General Atlantic LLC(IT特化の投資育成会社)などを経て、現在に至る。東京大学工学部卒業、ペンシルベニア大学経営学修士、早稲田大学学術博士。
<< 2012.1 >>
SMTWTFS
123 4 5 6 7
8 9 1011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
 
T: Y: ALL: Online:
Created in 0.0682 sec.